第4回開催報告
2017年5月27日、第4回である今回も第9回日本下肢救済・足病学会学術集会の中での共催企画として開催させていただきました。
今回はシンポジウム1と2とハンズオンセミナーの三部構成になりました。
シンポジウム1は「糖尿病足病変患者における予防的手術の適応とは?~症例のフォローを通じて」。これまで行われた予防的手術で1年以上フォローされた症例を提示していただきました。北播磨総合医療センターの藤井先生が足趾変形に対する屈筋腱切離術について、大分岡病院の松本先生と東京西徳洲会病院形成外科の寺部先生がアキレス腱延長術について発表され、実際に予防的手術を行う上でのコツや適応などについて議論されました。
シンポジウム2は「重症虚血肢に対する膝下切断術を再考する」です。今回は初めて広島大学病院リハビリテーション科教授の木村浩彰先生をお招きしました。残念ながら切断に至った患者さんの下肢切断についても、切断の仕方や術後のリハビリテーションについて、最新の知見とともに実際広島大学で行われている方法を述べられ、会場の聴衆との間で熱いディスカッションが行われました。
またハンズオンでは荻窪病院整形外科の早稲田先生が講師となり、Arthrex社協力のもとアキレス腱延長術について模型を用いたワークショップを行いました。経皮的アキレス腱の延長術だけではなく、内視鏡を用いた腓腹筋筋膜切離術も行い、参加者全員で方法や技術に関して討論をし、明日の診療に活かせる知識と技術を得ました。
今回も共催企画となったため多くの先生方のご参加をいただきました。特にこの領域において整形外科の先生方から発言をいただける機会は貴重ですので今後もぜひ参加していただきたいと思っています。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。