第5回開催報告
2019年2月10日、第5回糖尿病足病変手術研究会を第17回日本フットケア学会学術集会の中での共催企画として開催させていただきました。
今回は「糖尿病足病変の再発予防のために~Minor Amputationの落とし穴とその回避法~」と題して、会を開催しました。予防的手術、外科的免荷、Surgical Off-Loadingについては様々な意見があると思いますが、まずは下肢救済における最初のMinor Amputationから再発予防は始まっていると言えるでしょう。
前半は菊池恭太先生から糖尿病足病変に対する手術的免荷
後半はパネルディスカッションとして「小切断後いい結果を得るために今日からできることは?」と題し
「小切断後のいい結果を得るために今日からできることは?整形外科医の意見(足部変形に対する手術から)」のJA愛知厚生連海南病院整形外科 柴田 芳宏先生、
「前足部小切断の術後成績改善のためにリウマチ前足部変形に対する手術治療の変遷から学べること」南奈良総合医療センター 整形外科 門野 邦彦 先生から整形外科医としてのご意見をいただき、
「小切断後の末長い歩行を獲得するために今日からできることは→形成外科医として」東京西徳洲会病院 形成外科 寺部 雄太 先生、「デブリードマン、創閉鎖における注意点と工夫」八尾徳洲会総合病院 形成外科 綾部 忍 先生、」Free Flapを併用したMinor Amputationなどについて」社会医療法人 敬和会 大分岡病院 創傷ケアセンター 佐藤 精一先生から形成外科医としてのご意見をいただきました。
下肢救済は様々なシチュエーション様々な病態の患者がいて、正解はないかもしれません。しかし、たかがMinor Amputation、血流の悪い足趾や感染になった関節を切除する、切断する、というだけでななく、チームとしての医療を確立し、もっとも患者のADLを維持するゴールに向けて進んでいかなければならないという意味で、意義あるディスカッションが出来たと思います。
今後も形成外科、整形外科、そしてリハビリテーション、義肢装具士、血行再建医ともコミュニケーションを密にコミュニケーションを取って議論を深めていきたいと思います。